2026-07-16
まさか推薦で落ちるとは思っていなくて学力試験を受けることになった話
自信満々の東北大学工学部推薦試験の結果を見て不合格を知り、その後に急いで一般試験の対策をすることになった話です。
こんにちは、先日受験した東北大学の推薦試験に不合格しました。詳しくは下の記事を参照:
東北大学編入学(推薦)を受けた感想 東北大学 工学部の編入学推薦試験を受けたときの体験記です。 →
一応、念入りの母のおかげで東北大学の推薦以外にも2校(北海道大学工学部、電気通信大学Ⅱ類)の学力試験の出願をしていました。正直、その2校を受けるつもりは全くなくて、特に北海道大学なんかは推薦で合格できたらホテルや飛行機のキャンセルなんてできないし、もともと受験する予定だったという名目で旅行できるんじゃねという理由で出願しました。
不合格発覚後の心情
6月7日に受けた試験では、完璧には口頭試問は答えられなかったけれどまあ過去の受験者の体験記を見るにこれくらいは許容レベルではあるから受かるだろうと思っていたので、その合格発表までは遊んでばかりいる生活をしていました。詳しくはあの記事を見てほしいです。
来たる6月16日の17時(合格発表のとき)、私は意気揚々としてホームページにある合格発表のpdfを見たんです。そしたら自分の番号がなかったんです。あれ?5度見くらいしましたよそりゃ。合格者数を数えてみると倍率は実に4倍。でも私は本気で受かると思っていたんです。 合格発表を見た当時、私は学校の近くにある川で近くを歩いているおばあちゃんを巻き込んでまでみんなで喜ぶつもりだったんです。20分くらい沈黙しましたが、そこでやっと家族に伝える決心がつきました。母からは「これで東京にいられるね」と喜ばれ、兄と姉からは「次がある」と言われ、私は入試を担当した教授陣の人選センスがないのではと思うようになりました(落ち込まないためにこう思っていただけなので、ガチめではないです)。
家に帰るとそこにはちょっと豪華な夜ご飯とケーキが。そんな私に食欲はありませんでしたが、それはそれはできるだけいっぱい食べました。姉が買ってきてくれたらしいのですが、「(私)の合否が分からないとチョコのプレートに書く言葉が決まらないから早く言ってくれーと思ってたよ」と言われ、別に落ちたとしてもいつもと変われない生活は送れそうだなと思いました。
この時から、私は初めて受験する大学の募集要項の出願書類一覧以外の部分を見ました。「北大も電通大も物理あるのかよ、やばいじゃん。」🗿🗿🗿😢
それから、私は学力試験に向けて勉強しなければいけなくなりました。
とは言いつつも、私は高専では情報系の専攻なので、授業で物理学なんて全くやらないわけです。確かに独学では頑張って参考書をやってはいましたが、それでもなお初等的な力学はまだしも電磁気や熱力なんて何もわからないのです。
北海道大学の受験
もう北大の試験は6月の20日と21日、実際に受験するまであと4日しかありませんでした(厳密には、学力試験は2日目なので猶予は5日ですが)。
公開されている過去問題のURLに規則性があったので、Wayback Machineを使って8年分くらい(あまり覚えていないのでもっと多かったかも)の過去問題を入手しました。参考書や問題集を今からやっても絶対に間に合わないと思い、AIに過去問を全て食べさせ「試験の対策になるようなことを教えて」と適当なプロンプトを投げ、過学習覚悟でAIの言うことを信じて疑問に思ったことを聞くだけの循環にする作戦にしました。当時はFable 5が出たときでClaudeの契約をしていたので、Opus君に全て教えてもらいました。これで数学と熱力学はこれである程度仕上がったと思います。実際、この2つにとても山を張りました。逆に言うとこれ以外の学力の対策はできませんでした。
来たる受験前日、北海道に行くことになりました。ここでやばいことが発覚。私の受験に合わせて、家族みんなで北海道に旅行に行くことになっていたらしく北海道に着いてからは家族と共に行動することになりました。まあそんなこともありながらも結局はみんなで食べた夜ご飯はおいしかったです。この時間に食べる関連の面倒事は家族が全部やってくれたので、私はご飯を食べながらも面接対策の台本を作ることができました(話す内容は東北大学のものほぼそのままで、細かいところを北海道風にした感じです)。 深夜1時くらいになってやっと台本が完成。ホテルの窓口に入って1枚50円で印刷してもらいました。
やっと寝れるーと思ったらどうしようもないことが起こった。兄と父と同じ部屋で予約していたみたいで、彼らのいびきがうるさすぎて本当に眠れず、私は真っ暗な部屋を這いつくばってなんとかシャワー室に到着。床や壁はとても硬いしまだ少し聞こえてくるけれど、ベッドの上にいるよりは快適だった。でも結局眠れませんでした。気づいたら朝になってました🙂
受験1日目に突入。1日目は面接です。家族みんなで食べる朝ごはんは美味しそうでしたが、あまりたくさん食べられませんでした。おにぎり2つとヨーグルト、野菜ジュースを飲んで面接を妄想していたら、緊張とか睡眠不足によるストレスでさっそくお腹を壊しました。朝ごはんを食べるルームの近くのトイレは全て占領されていて、部屋に戻るためのエレベーターにも待機列があり、私は泣きそうになりました。結局、超頑張って部屋に戻ってトイレに行くことができました。 身支度ができたところで、家族全員でなぜ?北海道大学に向かいました。ホテルから大学の門までは徒歩5分、集合時間が午後だったので、大学の中のカフェのようなお店でみんなでおやつを食べました。私はプリンです。
さて、時間が来たのでそこを出て、会場の工学部棟までは10分くらい歩きました。歩く途中には同じような身格好の同年代の人たちもいれば、現地の学生や観光客なんかもいました。

図1a: プリン

図1b: 受験会場に着いたぞー、という家族向けの写真
会場に着くと、まだ入場時間が始まっていなかったので大勢が工学部棟の外を徘徊していました。私もその一人でした。
あまり覚えていませんが、受験者が全員招集されたのち、希望コースごとに面接会場まで誘導されました。私が受験した情報エレクトロニクスコースでは推薦・一般併せて受験者が11人いました。
推薦入試の人たちから、受験番号順に一人30分ほどの時間を割いて面接していました。私は一般試験で一番受験番号も最後だったので、3時間も待たされました。私自身もここまで待つとは思っておらず、面接で話すことリストの紙以外何も持っていなかったため、本当に暇でした。熱力学か電磁気学の本を持ち込んでおけばよかった。待ち時間が本当に暇でした。 3時間ほど経ち、ついに自分の番が来ました。中に入ると「長らくおまたせしてしまいすみませんね」的なことを言われ、私は「全く問題ありません」と言いながら、ちょっと嬉しくなってしまいました。 聞かれた内容は以下の通りでした(うろ覚えなので、実際の話からは大幅に内容を削ってしまっています)
- 志望理由
→ 答えました。 - 志望理由の中で「周りの子たちとは触れてきた文化が違っていた」と言っていたが、生まれは?
→ オーストラリアのシドニーです。
→ いいところですね。 - 見たところ実績も英語力もあるし成績も良いのに、なぜ特別推薦を受験しなかったのか
→ 正直に「東北大学の推薦試験に出願したからです」と言いました。
→ そうなんですね(別に相手の反応は悪い感じではなく、受け入れられていたようだった)。 - たくさん実績があって課外でも積極的に活動されていますが、大学入学後もたくさんやるつもりですか
→ もちろんです。
という感じでした。

図3a: 面接帰りに大学構内で見た靴(マジ誰の?)

図3b: 北大のコンビニで売っていたラズパイ

図3c: 試験当日の夜に食べた海鮮丼
来たる2日目学力試験。数学→物理→化学の順で試験がありました。まるで定期試験対策のようですが、物理の熱力学をマスターしたので本番の試験をとても楽しみにしていました。
数学
過去問題はあるだけ見てきたのでフーリエ級数の問題が出るのかーと思って対策していたのですが、本番では出ず…全体的に拍子抜けなくらい簡単でした。数学で差をつけようと思っていたので数学の試験が終わった後はあまり元気が出ませんでした。
物理
山を張った熱力学が出てきませんでした。とてもショックです。私は力学しか分からない人間なので、大問4問中2問が力学だったことは結構嬉しいポイントでした。しかし、冷静さを欠けていたのか平行軸の定理をと書いてしまい、他にも運動方程式の一般解の引数部分を途中から間違えて書いてしまっていたと思います。次元解析をするか慣性モーメントの定義をきちんと頭に浮かばせることさえできていれば最初のミスはあり得なかったと思います。
テストが終わった後、周りの人たちがテストの総評的なものをしていたのですが、私には彼らの話していることすらわかりませんでした。私は何のために今までの時間を過ごしてきたんですか。
化学
本当に何もわかりませんでした。一番最初の穴埋めと単位合わせをするだけの計算問題だけ完答できたと思うのですが、それ以外は何もわかりませんでした。
観光
残った時間と月曜日に学校を休んでできた時間で(家族と)いっぱい観光しました。楽しかったです。私の試験中は皆小樽に行っていたようです。いいなぁ
北海道最後の日、夜ご飯を求めて家族みんなですすきのへ行ったのですが、そこでなんと野生の探偵・ダイアン津田さんを発見しました(っていうか今本人のインスタ確認したら確実にこれですね。家族でワンチャン不倫じゃねという話をしていたので疑いが晴れてよかったです)。みんなで食べたラーメンは美味しかったです。

図4a: モアイーズ

図4b: ラーメン
結果
落ちました。試験時間中に暇な時間ができるってこんなに後味の悪いものなんですね。なんだか今までの自分の生き方がこれでよかったのかなと考えてしまいます。私はアカデミックな道を志望すべきではないのかもしれない人間なのでしょうか。
あそこ、本当にいい大学だったんですけどね。
電気通信大学の受験
試験は6月25日にありました。北大の試験が終わって東京に戻ってきてから北大の時と同じ方法で過去問の対策をするという作戦でいきました。 具体的には、研究室の先輩からもらった過去問を見て問題を解きました。その際にわからないところはAIに詳しく解説してもらいました。数学の問題は正直、今まで見たどの大学の数学の問題(東工大を除く)より難しい説あるのではと思うレベルに難しいと思います。物理の問題の難易度についてはよくわかりません。
数学
線形代数2問、微分1問、積分1問の構成でした。大問1, 4は完答だったと思います。完答できなかった線形代数の問題については、求めた2つの固有値のうち1つが間違っていてうまくいきませんでした。微分の問題については、を利用してやりました。しかし、後半でが出てくる極限の問題があったのですが、それをずっとで計算していて、結局うまくいきませんでした。試験中には試験問題に不備があるのか純粋に極値が存在しない問題なんだろうなと思っていたら、自分がミスしていたことに終了直前に気づきました。最悪な気分になりました。
物理
熱力学が出ました!唯一完答できました。ビオサバの問題もありました。式は覚えていたのですが、線素のことをなぜかのことだと勘違いしていて、(1)のを表すだけの問題から間違えていたようです。しかし、その後の(3)くらいの積分して軸上の磁場を求める問題については(採点者からすれば式変形でがなんて変幻自在なんだと思われるかもしれませんが)結果自体は合っていたと思います。本当にそこは対策しておらずどう計算すればいいのかわからなかったので完全に「私の物理学」状態でしたが、自分の求めた答えが合っていて本当に良かった。最後の大門に錬成振動の問題があったのでそれもやりました。バネの問題が苦手だったので(1)の時点から間違えていましたが、ノリで進めていきました。それに関しては合っているのか間違っているのかすらよくわからないです。
そこ以外はほぼ白紙です。何もわかりませんでした。
英語
英語の過去問については何も見ていなかったのでリスニングとかあるのかなと思っていたのですが、リーディングと作文だけでした。試験時間が長く暇だったので作文をとても長く書きました。
結果
落ちました。正直受かると思っていたのに、結構ショックです。
全落ちなう